INTERVIEW
メンバーと部門の成長を支えていく
- H.Y
- アプリケーションエンジニア
2011年中途入社
システム開発事業部
システム開発7部 部長代理
IT系企業へ新卒で入社。その後、個人事業主を経て、テクバン株式会社へ転職。様々なプロジェクトに参画、リーダーなどを経験し、現在は開発部門の課長職に従事。
- K.A
- 2012年中途入社
システムインテグレーション第1事業本部
本部長
新卒でテクバン株式会社へ入社。アプリケーションエンジニアを経て、営業へキャリアチェンジ。営業部の責任者を経て、現在はソリューション事業本部の本部長に就任。
テクバンの居心地のよさ
H.Y:
新卒でテクバンとは別のIT系の企業にエンジニアとして就職しました。実は大学生の頃に、役者を志していて、就職してから「やっぱり役者業を目指したい」と思い、退職してしまったんです。その後は、役者と家具関連の個人事業主の2本柱で働いていました。 でも、役者として食べていくのは難しく、当時お付き合いしていた妻との結婚も見据えて会社勤めに復帰しようと考え、転職活動をしていたときにテクバンと出会いました。
入社の決め手は、当時は会社の規模もまだまだ大きくなく、色んなことを自由にやらせてもらえる社風があったのと、伸びしろがある会社だな、と思えたからです。
K.A:
私は新卒でテクバンに入社しました。入社の決め手はH.Yさんと似ているんですが、IT業界は当時も伸びている業界でしたし、やりたいことを任せてもらえる社風が面接時から伝わってきたからですね。
私も入社してすぐはエンジニア職だったんですが、なかなか芽が出ないタイプで……(苦笑)どうしようかな、と思っていたときに仲の良い営業の先輩から声をかけてもらって、営業にキャリアチェンジしました。開発の仕事も嫌いではありませんでしたが、数字という成果を出したら評価につながる、という営業のスタイルが自分にはフィットしていたこともあって、そこからは営業畑一筋です。
H.Y:
僕たちが入社した当時は社員数も300名程度で、少ない人数なりのコミュニケーションの取りやすさはありましたが、今はコロナ禍も経て、働き方に対する考え方もどんどん変わってきているので、そういった部分での難しさに直面しています。
K.A:
会社の規模が大きくなると、どうしてもそういった課題は出てきてしまうな、と感じています。会社・職場は仕事で繋がる場所ですが、長い時間を過ごす場所でもあるので、同じプロジェクトやチーム以外にも、名前を知っていて雑談や相談ができる人を増やしてもらえたら、と思い、事業部全体でのお花見のような季節イベントも考えています。当然、強制参加ではありませんが、少しでも仕事以外の繋がりや居心地のよさを感じてもらえる環境を作っていきたいです。
成長した会社だからこそ、できること
K.A:
会社の規模が大きくなると課題も生まれますが、それ以上にメリット も増えてきたな、と感じます。会社の売上が100億を突破してから、それまではなかなか打ち合わせも出来なかったような大手のクライアントと商談が成立したり、こちらから声を掛けなくても新しい取引先から仕事の依頼を頂いたりと、会社としてもこれまで出来なかったフィールドで仕事ができるようになってきていると思います。
テクバンは展開している事業の数も多いので、私みたいに開発はちょっと苦手だった、という社員が別の事業領域で活躍できるのも、規模が大きくなって様々な事業に投資する余裕があるからこそだと実感しています。
H.Y:
そうですね。私もエンジニアとして数多くのプロジェクトに参画して、複数の部門を経験してきましたが、参画できるプロジェクトの規模感や求められるレベルが高くなっていると感じます。
同時に、そういった高い技術レベルに対応できるメンバーを自分も管理職としてしっかりと育てていかないといけないな、と日々考えています。仕事を受けたのはいいけれど、それを実際に担当できる人がいなければ、お客様にも迷惑がかかりますし、次の仕事にもつながっていきません。
K.A:
ここ数年で、中途採用でも未経験のエンジニアを採用するなど、メンバークラスは土台が固まりつつありますが、彼らをまとめながらプロジェクトを成功へ導くリーダー、マネージャークラスの重要性を私もひしひしと感じています。
ただ、一朝一夕でなんとかなるものではないので、リーダーやマネージャー候補となるメンバーにOJTを通して、顧客調整やプロジェクトの進め方を伝えていく体制を取っています。そこでキャッチアップをして成果が出たら、ちゃんと評価に繋げていかないといけないな、と痛感しています。
その他にも、やりたいことが見つかったら、それをきちんと叶えてあげられるようにしたいですね。本部長として俯瞰的に組織を見る立場になってから、そういったことを本当によく考えるようになりました。
H.Y:
さっきお話したコミュニケーションの部分にも繋がりますが、規模が大きくなっても個人の繋がりをなくして良いわけではないので、1on1などでは何かあったときに真っ先に頼ってもらえるようにメンバーにファンになってもらうことを心がけています。
僕の特技の一つに、皆のモチベーションを上げられる、というのがあって……(笑)メンバーの皆に気持ちよく仕事してもらうことでドロップアウトを防げたらいいな、と思いますし、他の管理職の皆さんにも同じようにメンバーの一番の味方になってあげて欲しいですね。
K.A:
そのH.Yさんのモチベーションアップメソッド、本当に部門全体で横展開したいんですよね。今度、面談同席実施してもらおうかな(笑)
未経験エンジニアとこれからのエンジニア 像
K.A:
さっきもお話した通り、最近は中途の未経験エンジニアの方も増えてきましたが、スキルのキャッチアップの速さに驚きます。未経験という意味ではスキルは新卒と同じですが、社会人経験だけではなく、キャリアチェンジの転職ということもあってか、成長や吸収することに対してとても貪欲な印象があります。
エンジニアはいわゆるコーディング能力も大切ですが、やっぱりシステムを開発することによってお客様にサービスを提供する仕事なので、開発・コーディングはあくまで方法の1つということを理解している人は、活躍していると思います。
H.Y:
エンジニアってどうしても、一人でコツコツとプログラムを組んでいるイメージがあると思いますが、周囲とコミュニケーションを取りながら進めていける人が伸びていると思いますし、プロジェクトのリーダーやお客様からも評価が高いですね。エンジニアの入口としてプログラミングが楽しいというのは当然大切なことだと思いますが、K.Aさんも言っている通り、自分が開発するということに固執しすぎずにお客さんの課題解決をする、という意識が大切だと実感しますね。
K.A:
「開発をする」といっても今は、ローコードやノーコード開発、AIなどその選択肢は数多くありますし、システムを導入する側からすれば、様々なコストを踏まえたうえで検討をする時代ですよね。そうなってくると、フルスクラッチのプロジェクトもいつまであるか分かりません。繰り返しになりますが、プログラムを組むというのは手段の一つなので、そこにだけフォーカスするのではなく、お客様の課題解決にどうアプローチするのか?という視点を持って欲しいな、と感じます。
H.Y:
未経験エンジニアの面接などでそういったことを話すと、尻込みする方もいらっしゃいますよね。
K.A:
そうですね。ただ、今の社内にも開発が好きで実際にコーディングスキルが高いメンバーもいるので、いまの開発本部の中に先端技術の研究のようなことができるチームを作るような将来像があるのもいいな、とは思っています。社内で出来ないなら新しい環境へ、と転職のきっかけになってしまう可能性もあるので、多種多様なキャリアを望むメンバーがそれぞれ活躍できる環境を用意していく必要を強く感じていますし、そこは現在の課題の一つです。
未来のこと
H.Y:
管理職なので、やはり所属しているメンバーが成長したり、楽しく仕事ができる場所を作ったりしていくということが眼の前のやることにはなりますが、個人的にはもう少しコンサル的な立ち位置の業務をやっていきたいな、と考えています。あともう一つ、採算などを考えると難しい部分も多そうですが、お客様のニーズに応えられるようなPM部隊が作れたら面白そうだな、と密かに思っています。複数名いれば、PMだけではなくPMOやコンサルなど様々な立ち位置で動けると思いますし、社内で横断的に動けるチームであれば遊撃隊のような存在になれるんじゃないか、と。
実際、実現させるにはチームの存在意義の建付けや、人材確保など大変な部分もたくさんありますが、実現できたらそれだけ人材も仕事も揃っているという証明にもなるな、と思っています。
K.A:
同じく管理職で本部全体を見ているので、まずは事業本部のメンバーがいい仕事ができる環境の整備が第一になります。評価制度などもそうですし、会社や事業本部がどんな方向性を持っていて、それぞれにどんなことを期待しているのかを、ちゃんと伝えていきたいですね。所属人数は多くいますが、半期に1回程度、所属しているメンバー全員と話をして考えを伝えていきたいです。間にいる管理職の皆さんの視点以外にも、多角的なアプローチがあったほうがブラックボックスにならないですし、メンバー側のみんなも納得しやすいかな、と思っています。
あと、現場で直接お客さんとコミュニケーションを取っているエンジニアが、もっと主体的に動ける体制にしていきたいですね。営業が持っているノウハウを少しエンジニアが持つだけで、お客さんと話す内容やスピード感がガラッと変わっていくはずです。
H.Y:
PMやリーダーを増やしていくのと同じですよね。そういった部分もレベルアップさせていく必要もありつつ、どんどん増えていくお客さんからの依頼や要望にも応えていかないといけない踊り場みたいな時期にきていると痛感しています。
でも、ここを乗り越えれば事業本部としてもそれぞれのエンジニアも武器が増えるような成長痛の瞬間に差し掛かっていますよね。
K.A:
大変な部分も正直たくさんありますが、ここを踏ん張ることで、3年後5年後がかなり明るくなるんじゃないかな、と信じています。
そのためにもH.Yさんたち管理職・リーダークラスの人達とも、コミュニケーションを取って自分を考えに共感して賛同してもらう必要があるので、そういった発信もしっかりやっていきたいですね。