INTERVIEW
“技術”への想い
- I.H
- インフラエンジニア
2014年中途入社
ITサービス事業部
ITサービス4部 主任技師
前職もSI企業でインフラ設計構築を経験し、合併で社風が変わり転職を決意。2014年にチャレンジングな社風に惹かれテクバンへ。インフラのプロジェクト管理、メンバーマネジメントに携わる。
- T.S
- インフラエンジニア
2018年中途入社
ITサービス事業部
ITサービス4部 課長代理
新卒でIT企業に入社し、インフラ設計構築から経営企画など幅広く経験。前職で先輩だったI課長に誘われ、新しい環境に飛び込むことを決意し、2018年にテクバンに入社。
- I.Y
- インフラエンジニア
2015年中途入社
ITサービス事業部
ITサービス4部 課長代理
前職のITベンダーでアプリケーション開発や運用保守を経験。会社の将来性へ不安を感じ2015年にテクバンへ転職。SESや社内受託案件のリーダーを経験。
大切にしたいことを実現できる環境
I.Y:
毎年業績が伸びているという安定感と、社員数がどんどん増えている会社の中で、自身も共に成長をしていきたいと感じました。
また、面接がとてもフレンドリーで、入社後のキャリアアップについて具体的に話していただき、納得感を持って決めることができました。
前職ではリーダーも未経験で、当時はマネジメント業務を視野に入れてはいませんでしたが、社員数が増え、若手社員や様々なポジションも沢山増える中でリーダーを経験するなどの実績を積むことができ、今は課長代理にまで昇進することができました。
リーダーの経験もなく、インフラの専門ではないというところからの転職であっても、重要な役割を任せてもらうことができ、キャリアアップできる可能性があるという点は、テクバンの魅力だと感じています。
T.S:
前職で5年程同じプロジェクトに参画していた際、会社方針で撤退することがきっかけで、今後どうしていくか考えている際に、I技師に相談する機会もあり、新しい会社で新しいことをやってみようと決意しました。
私が仕事をしていく中で重要視しているのは「コミュニケーション」です。ITに限った話ではなく、どの仕事であっても1人でするものではなく、チームで一丸となって行うものだと思っています。そのコミュニケーションの部分を裏付けできたのはバドミントンです。入社する前に、バドミントン部の活動にI課長を介して参加させていただき、テクバン社員の方達の人柄に触れ、この輪の中に入りたいと思うことができました。
自分ができることは今までやってきたIT。そして、重要視しているコミュニケーション。今後、自分が本当に何をしたいのか、自分のやりたいことは何なのかを考えていく中で、テクバンではそれが実現できる、大切にしていくことができるのではと思い、入社を決めました。
Oracle Cloud初期からの関係構築とAWSプロジェクト
I.H:
Oracle社とご縁があり、Oracle Cloud立ち上げ時にお声がかかったことが、今の協業のきっかけとなりました。
Oracle社のサービスを開発部門が扱っており、連携強化のためM課長代理の週2回程のOracle社への常駐をこちらから持ち掛けました。Oracle社の営業やパートナー推進、技術部門の方達に顔を覚えていただきながら、Oracle社の方と一緒にお客様先に提案に行くなど、パイプを強くすることができたかな、と。そこでテクバンにプロジェクトを繋いでいただくことができるようになり、こちらではもうプロジェクトを選ばずに、なんでも引き受けるようにしていました。その中で当時のメンバーのOracle社内での働きも非常に評価されました。
最初はOracle社の営業の方と二人三脚のようなかたちで一緒にお客様先へヒアリングに行くなど、動いているうちにプロジェクトも増えていきましたね。
Oracle社での常駐のようなかたちになっていたので、色々な社員の方達と会話をすることと、どのように技術をしっかりと習得していくかを意識していました。技術習得のために検証環境を使用して、質問したり、社内セミナーに参加したり、社内でないと見ることができないような情報を見せていただいたり…とにかく、様々なことをしっかりとやっていきました。
最初の頃は10件提案しても1件受注できるかな、くらいで、Oracle Cloudの正式版が2019年5月にリリースされ、その前の第一世代では受注してもトラブルが発生し、立ち上がりの部分が苦労しました。その後は提案のパターンもできてきたので、以前より苦労はしないようになりましたね。
T.S:
当初は他製品と比較して落とされていましたよね。2019年5月の正式リリースから実績もでき、候補として挙げられるようになってきたような気がします。我々からの提案がお客様に刺さればいける、という段階になったかなと。
データセンターはアメリカやヨーロッパにしかなかったのですが、2019年5月に日本にもできてから確度が上がってきたところもありますね。
I.H:
ちゃんとした業務はもちろんですが、とりあえず検証、試しに使ってみたいというプロジェクトと半々で、かつ短期のプロジェクトも多いですね。そして急ぎのものも多い。そのため体制の維持を取ることも気を付けています。知名度がまだ高くはない初期の頃から、そして今も頑張っています。
I.Y:
私は、2018年から決済管理システムのプロジェクトに携わっています。
このプロジェクトでは、クラウドソリューション2課はAWS上にシステムを構築する部分を担当しています。会社全体としては、ネットワークソリューション部がネットワーク関連を担当、開発部門がアプリ開発を担当し、要件定義から保守までを請け負っていました。初期開発の本番稼動後も、追加の要件が定期的に発生していたので、プロジェクトとしては2018年当初から絶え間なく動いています。
開始した当初はリーダー経験も浅く、かつ、今まで経験した中で一番大きなプロジェクトだったため最初はとても不安でした。また、当時はAWSにも詳しくない状態で非常に苦労しました。しかしながら、チーム編成にはAWSやミドルウェアに詳しい方達をアサインしてもらうなど、不慣れな状態でもチャレンジできるようサポートしてくれる体制がありましたので、無事に本番稼動までたどり着くことができました。今では、リーダー経験、及び、AWSの経験を積めたよい機会だったなと思っています。
また、このように部門横断的なプロジェクトだったため、ネットワークチームやアプリケーションチームとの連携が難しかった面もあります。当初は、情報共有がしっかりとできておらず認識齟齬が発生することも度々ありました。同じ部署のメンバー間であっても、プロジェクトが長くなると、その間にメンバーが入れ替わったり、引継ぎが発生したりすることもあるため、トラブルが発生してしまったこともありました。しかし、そのように何か問題が起こってしまった場合でも、メンバーはしっかりと意見を言ってくれ、私が間違っているところはちゃんと指摘をしてくれ、不足しているところは補ってくれました。今では、役職や年齢は関係無く、共に意見を言い合うことができる良いチームになっていると感じています。
技術の普及、そして育成のために
T.S:
技術者の育成として、まずブログの作成を行いました。
作成のスタンスとして、Oracle Cloudに触れたことのある人は少ないと思いますので、社会人1年目 や2年目などに広く一般的にわかるようにすること、技術用語を使い過ぎないようにすること、そしてある程度検証をしないとわからないものを載せるようにすることを意識しました。具体的には、Oracle Cloud内での通信速度が世間では公表されていないので、自身で検証し速度測定をして公開するなど…公式ではないですが参考にしたい人もいるはずなので、そういう何かを情報として伝えるようにしていました。
あとはプロジェクトを進めていく中での課題も載せました。それは他でも課題になっていることだと思ったので。
I.H:
金額とか具体的な情報も載せていますよね。
Oracle Cloudは後発なので、やはりAWSとの比較にはなってしまいます。極端にどちらかを褒めるなど偏らずに、純粋に事実としての比較であればAWSとの比較が一番わかりやすい。クラウドでも色々な技術があるので色を出せればいいな、というのがありますね。Oracle社の営業の方も見ていて、テクバンはこんなこともできる、という認識をお持ちいただいています。詳細に書きすぎて仕事を失ったこともありますよね。お客様自身でやってみます、と(笑)。残念ではありましたが、それもOracle Cloudの普及に役立っているのでいいかな、と思っています。クラウドは誰でも触ることができるものなので。
T.S:
社内メンバーにOracle Cloudの技術者として育ってもらえるよう勉強会も開催しています。
プロジェクトに参画して培った経験やOracleが定期的に開催しているセミナー、IT業界向けの資格取得セミナーに参加して学んだことを基に勉強会を実施したり、検証環境を触ったり、資格取得を目指しています。
参加者には経験者はもちろん、新人もいて、知識がない人でも大丈夫です。私自身もクラウドはこの会社に入るまで触っていませんでした。それでも、チームとしてモチベーション維持を支え合う心意気や新しいことを始めるにあたり検証環境の充実など仕事に困らない環境があります。そのような中でクラウドに触ったことが無い自分でも経験、知識を積むことができました。これを自分だけの経験としてとじるのではなく、共有していくことが大事だと感じ、勉強会の実施に至りました。
I.H:
Oracle Cloudの資格に9人が受かりましたね。
T.S:
新人でも資格取得ができるくらいカリキュラムには自信があります!
I.H:
参加メンバーの中には社外のプロジェクトに参画しているメンバーももちろんいましたので、そこはちゃんとプロジェクト先と業務を調整して参加してもらっていました。AWSも教育担当が教育プログラムを作成していますので、そのように全体的に技術者育成に取り組むかたちがどんどんできていますね。
I.Y:
私も2021年度は資格取得の推進担当を担っています。
課のメンバーについては、本年度、AWS、Azure、OCI等、何らかのクラウド関連の資格を取得することを部門の目標に掲げています。
それに伴い、各メンバーにも年初に資格取得の目標を決めてもらい、資格取得に励んでもらっています。決めてもらったスケジュールの進捗確認や、勉強方法についての相談、アドバイスは都度行っておりますが、各個人の努力の成果もあり、着実に合格者は増えていっています。
課の目標としても、年初には約28%だったクラウド資格保有率が、9月上旬現在では約77%へと大幅に増え、着実に成果は出ていると感じています。
但し、まだ100%には至っていませんので、『クラウドソリューション2課』という課名に恥じぬよう、課員全員のクラウド関連資格保有を目指して、引き続き推進していけたらと考えています。
また、入門的な位置づけの資格ではありますが、今年入社の新人も次々と資格を取得していっていますので、非常に頼もしく感じています。
技術への前向きな想いを大切に
I.H:
今後の一番の課題としては、AWSの技術者をいかに増やしていけるか、ですね。
受託プロジェクトはもちろん、SESでもプロジェクトが増えてきていますので、インフラソリューション事業部全体でAWSの技術者を増やしていこうという流れになっています。既に今携わっている人には今よりも高度な請負やSESのプロジェクトに携わっていけるようにしていきたいです。
受託プロジェクトで安定的にリードをもらっているのはOracleなので、他をどのように増やしていくかを検討しています。
アプリの提案の基盤をAWSにするなど、アプリと連携してプロジェクト化して増やしていく機会も増えています。また、NTT東日本がAWSの中のクラウド型デスクトップサービスをテレワーク、オリンピック、コロナなどの対策で展開しており、それにオプション機能を追加しサービス化していくことも検討しています。単純にAWSといっても広いので、営業側にとってもお客様に提案しやすいサービスを提供していきたいです。
また、Windows Virtual Desktopを注力商材として販売していきたいと思っています。こちらはソフトバンク社との協業で進めています。Azureとしてのプロジェクトの実績が少ないので増やしていきたいと思っているのですが、引き合いがそこまで多くないので、その点も課題に感じています。突然エンドユーザーからの業務を受けるのは難しいので、取っ掛かりとしてはSIerや他社との協業、ディストリビューターと組むところで実績を積んでいくかたちですかね。ただ、ディストリビューター頼りになってしまうとこちらから動けず、プロジェクトとして回らなくなってしまうことも気をつけないといけないところです。
今後の目標、理想は全員がクラウドに携われるプロジェクトに参画することなので、クラウドのプロジェクトをもっと増やしていきたいです。もちろん、オンプレでシステムの仕組み、サーバやネットワークがどのように繋がっているかを知ることができるプロジェクトもクラウドの技術のために重要です。そのように前向きに様々な知識、経験を積めるプロジェクトをこれからも増やしていきたいです。
発信力があり、新しい技術習得に興味がある人、プロジェクト内のみではなくメンバーと関連する話をすることが楽しい人には向いていますし、そんな方と一緒に働きたいと思っています。
I.Y:
今年から課長代理へと昇進しましたが、まだまだ色々な面で未熟であると実感しています。立場が上になったからこそ見えてくることもあり、組織をより良く動かせるよう、努めて行きたいと考えています。また、管理職になったからには、今まで以上に視野を広く持ち、会社として利益もしっかりと出した上で、お客様が期待されている以上のソリューションを提供できるようになっていきたいと思っています。
私個人としては、仕事を通して個人が成長し、やりがいを持って働ける環境を整えていきたいと思っています。どちらかというと、前に立ってグイグイ引っ張っていくようなタイプではないので、縁の下の力持ち的な立ち位置で、メンバーのスキルアップ・キャリアアップにつなげられるよう、フォローできるような動き方をしていけたらいいなと考えています。
T.S:
私は、現在はOracle Cloudというところに限定するとそれほど規模の大きくないプロジェクトを担当することが多いです。そうすると短期的に終わってしまい、要員やプロジェクトの管理を長期的に行うことが難しい。そのため、長期的な大規模プロジェクトが獲得できるよう、自分自身含めてメンバーのスキルアップをしていきたいです。技術ももちろん大事ですが、一人で技術を高めていくのではなく、仲間意識を持って進めるマインドを大事にしたいです。
今は技術力に自信が無くても、技術を学ぶ環境はあるので一緒に楽しく前向きに頑張っていける人をお待ちしています!